2015年8月24日月曜日

2015年8月22日 オウムと死刑を考える シンポジウム 3

前回

安田弁護士:
事実を知れば知るほど、理性的に物事を捉えられると思います。まだまだ、これからも努力が必要ですね。

<ここで有田議員にヘイトスピーチの話題がふられましたが、ヘイトスピーチについてはよくわからないのでメモれませんでした。>

安田弁護士:
それでは「4 オウム事件と今日の日本」というテーマへ入ります。
そもそも、麻原さんとは、詐病なのでしょうか。

松本さん:
父とさいごに会ったのは、2006年・・・7年以上前のことです。
声すら発さない。発している音はあるけども、綺麗に発声はできない。
わたしに気付いてくれない。
面会室内で、突然大きな音をたてて、刑務官や面会者はみんなびっくりしたのに、父だけなんの反応もありませんでした。赤ちゃん以下だなと思いました。
生きていない、崩壊しちゃったんだな、と。
仮に詐病なら、父は神だなと思います(笑)

安田弁護士:
(笑)

有田議員:
あるジャーナリストが、麻原さんが、判決の日に退廷する時、両脇の刑務官に「立ちたくない」とダダをこね、刑務官が持ち上げ、引きずるように連れて行ったと書いていましたが、麻原さんの横についていた刑務官というのは、麻原さんの裁判の最初から判決の時まで一貫して同じ人なんです。その人に、このジャーナリストが書いたことが本当かどうか確かめました。答えは、「ダダなんて一切こねていない、何を言っているのかわからない状況だった」ということでした。
また、森達也さんの「A3」という本がありますが、この本は、文庫版になるとき大幅に加筆修正されていますが、その文庫版に、麻原さんの現状は分からないが、2011年平岡法務大臣が会っている、と書いてありました。本文中、平岡法務大臣は、「会った、というか見た。筆舌に尽くしがたい。」と言ったとあります。これも、わたしは平岡大臣へ直接確認しました。それは、東京拘置所は独房に監視カメラがついているのですが、そのモニタールームを視察し、そこへ一瞬映し出された、監視カメラの麻原さんを見た、ということでした。
また、週刊ポスト4月X日号(メモありません、すみません)に、麻原さんが逮捕された同日の5月16日に、死刑執行がされるのではないかという記事が、法務省関係者からのリークということで掲載されました。これもウソです。
死刑執行というのは、死刑の起案書というものを、法務大臣へ提出され、それにはその死刑囚の経歴などどんな人なのかが書いてあるのですが、それを確認した法務大臣が死刑執行の許可をするという仕組みになっています。麻原さんの死刑の起案書というものは、一度も出されたことがありません。
また、麻原さんが執行されない理由が二点あります。
一点目は、執行をする法務大臣は、強力な法務大臣でないといけません。執行後、SPが一生つくような。
二点目は、死刑囚の精神鑑定が死刑に耐えうるものでないと、ありえません。

安田弁護士:
死刑について、みなさんはどう思われますか。

河野さん:
判決文では、更生の余地なしと言われている人もいますが、しかし、加害者も被害者も、時間とともに変わるものです。更生の可能性が無いことはありません。
死刑の一番の問題は、誤認逮捕、ミスジャッジ・・・つまり冤罪です。人は間違うものです。確実な問題ではありません。

松本さん:
人の命は大切だというふうに、日本では教えられますが、現実には死刑判決があるという矛盾でずっと悩んでいます。
人を殺したとしたら、殺すという刑罰があるべきなのか・・・
ある方が、「命がかけがえのないものとなると、国家が殺人を教えてることになるんだよ」と教えてくれました。
命の重さを、自分を傷つけたから殺していいとか、考え出すと、どんどん、小さい理由でも殺人をしていいという考え方になってしまいそう、と感じています。

安田弁護士:
13人の死刑執行は、日本の将来を決定付けるのではないかと思います。



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書き取りは以上になります。
途中、メモっていなかったり、ちゃんと書けていないところもあると思います。
飽くまででわたしの書き取りということで・・・
もし、加筆修正していただける方がみえたら、ご協力いただけるとありがたいです。

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