2015年9月11日金曜日
伊東乾「さよなら、サイレント・ネイビー 地下鉄に乗った同級生」
自宅にある本をかたっぱしから見直してみよう。
と思ってリビングにオウムの本を積み上げたら、夫にいぶかしげな顔をされた。
わたしは、オウム真理教ってなに?と聞かれたら、まずこの本をおすすめしています。
地下鉄サリン事件実行犯である豊田亨さんの同級生の筆者が、親友としてみた豊田の素顔、どうして空中浮揚などの神秘体験といわれるものが起こるのか、出家システムとは、麻原の世界観とは、全部この本を読んだらわたしの中に論理的に落ちたからです。
こんなエール文も見つけました。
上野千鶴子「イトケンシュタインの冒険」
さて、タイトルと上記とは加藤茶のブログ並みに関係ないのですが
元少年A 公式ホームページで公開した自作イラストと全裸写真 許せますか
元少年Aさんの公式ホームページをご覧になられたでしょうか。
今落ちてるんですかね。
わたしは見てしまいましたが、アーティストな人なのかなーと思いました。
今はアウトサイダーっぽいですが、芸大や美大で、技術を学んだらそれなりのアーティストになれそうな片鱗を感じます。実際、ダリやユトリロ、ゴヤ、日本なら太宰治とか・・・精神病を患っていたアーティストはたくさんいます。元少年Aさんも、猫を殺してしまう前に、なにか自分の作品に向かえなかったかと悔やまれます。
ちなみに精神病に働きかける、図画工作などの手作業を作業療法といいます。ちゃんと作業療法士という国家資格を持った職業の人もいます。
少し変わってるかな、おかしくなってるな、という子供を大人がちゃんと感じ取って、適切に対処してあげれる社会になったらいいなと思います。
わたしが以前聞いた話で、授業中に陰鬱でシュールな絵を描いた中学生の男の子が、その翌日に自殺したと。どうして指導教諭は、その子のSOSを感じ取ってあげられなかったのかというお話がありました。
ところで、この記事にもありますが「許せますか」とは、世間に言ってるのでしょうか。
許すか許さないかは、被害者の方たちが決めることだと思います。
この事件は、被害者の方たちは元少年Aさんを全く許していません。これはわたしたち世間が知っているべきことです。
しかし、仮に世間もが許さなかったら、無意味に憎悪が増幅してゆくだけなんじゃないかなーと思います。
少数の病気や、社会的にハンディを持っている人たちを排除・攻撃するだけの社会になってしまったら、結果的に排除された側が「健全で普通な人たち」を攻撃することもあり得ます。
嫌悪感があるなら、関わらなきゃいいんじゃないですかね。
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