2016年5月4日水曜日

よくわかる(多分)日本の死刑囚の処遇など

よく質問されるので、死刑囚の処遇について、わたしの話せる限りのことをお話ししたいと思います。
ソースは実際に聞いた話やユニテ希望です。

何かの参考になれば幸いです。


1.確定死刑囚は限られた人しか交流できない、死刑囚とはいえ未決なら誰でも会える

・確定死刑囚は、家族と外部交流者と定められた人としか面会・手紙のやり取りができません。

・家族や外部交流者以外の一般人は、お金か切手のみ直接送ることができます。死刑囚からは、お金か切手をもらった人に対して「お礼状」を送ることができます。(参照:東京拘置所収監中の確定死刑囚への支援金送付方法


・未決囚の方は、初対面でも面会申し込みをすると会ってくれることがあります。



2.処遇は拘置所所長の裁量で変わる

・上記の外部交流者は、拘置所所長の裁量で決定することが大きいと言われています。
突然、外部交流者を切られたり、増やせたりすることはすべて拘置所所長が定めると言われています。
その理由は知らされないことが多く、謎です。
松本麗華さんが突然不許可となった例もあります。これは、本の回し読みが理由とされますが、本は拘置所内で読んで良いものなのな上、金品の拝受は行われる以前の話なので、実際何が問題なのか不明です。

・死刑囚が使える画材も、拘置所所長の裁量によるようです。個人、または拘置所単位で、使える画材・文具が異なる場合があります。
その理由も謎です。



3.被害者も弁護士も研究者もみんな死刑囚の処遇が厳しくて困っている

以前「地下鉄サリン事件から21年の集い」でも書き起こししましたが、処遇が厳しくて直接訴えたいことや知りたいことを知ることができない、再審請求の方法が難しい、研究者だろうが面会は10分程度など、いろいろな関係者がこの処遇に困っていることがわかりました。

これでは、被害者の方たちの気持ちが報われないことがあったり、冤罪を野放しにしてしまう、事件の研究・総括ができないなどという弊害が生まれると思います。



まとめ やっぱり処遇がおかしいと思う


わたしが知る限り、オウム真理教事件について、元オウムの元幹部死刑囚の方たちは、事件について猛省し、このような事件が二度と起きないようにと考えている人が多いです。

しかし、そのような彼らの考えはあまり知られていません。

反対に、アレフやひかりの輪についての報道が多いです。
その名前を出すことで、逆にアレフやひかりの輪の宣伝をすることになってしまうことはないでしょうか。アレフやひかりの輪が、事件のすべてだと思われてしまうこともあるのではないでしょうか。

特に、麻原隠しをしているひかりの輪は悪質です。
反省しているフリをして、事件を知らないような人をとりこもうとしています。

そのような人たちをのさばらせるのではなく、当事者である死刑囚や無期懲役の方たちが生きているので、もっと積極的に取材されて、彼らの言葉が広まればいいのになとよく思います。

なんでもそうなんですけど、わからないことがあったら憶測だけで答えないで直接きいたらいいのに、と思います。
憶測だけで事件について何かいうことは、被害者の方たちにとっても失礼だと思います。

死刑囚たちの声を、多くの方に知っていただくことを望みます。




今日、「極限芸術2 死刑囚は描く」を見にいき、櫛野さんともお話させていただき、色々と考えさせられました。

ちょっと忘れっぽいので、他にも死刑囚の処遇についてこんなことを聞きたい!ということがあったら、お答えできる範囲でしたらお答えいたします。

もし、少しでも死刑囚へお気持ちを寄せられる方がみえましたら、お金か切手を支援するだけでも、彼らはとても助かり、感謝されると思います。



本日は以上です。

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