2016年4月19日火曜日

中沢新一氏と坂本弁護士事件


この記事について、いろいろな人が怒っている。
中沢氏がニューアカデミズムや人類学やらの分野で多大な功績があることは、わたしは専門家ではないのでよくわからない。
中沢氏の著作についてはいくつか読んだ。おもしろかった。

しかし、オウム真理教をずっと擁護していることはやはり理解できない。

記事では「オウム真理教を擁護していたこと」を「バッシング」ととらえ、中沢氏自身は「おかげで学者として腰が強くなったけどね」と発言したとある。

記事がシンプルな書き方のため、実際はもっと長く意味のある発言だったのかもしれない。

でも、オウム真理教を擁護していたことは事実であり、それに対して批判されたことはバッシング(根拠のない誹謗中傷)ではなく、批判されるべきことだと思う。

それにしても、オウム真理教、麻原彰晃に対して「嘘をつく人じゃない」「とても高度なことを考えている」「(事件で)もっとたくさん死ねば世の中が変わった」などと発言し、未だに発言や擁護したことを反省していないのはおかしい。

オウム真理教は、「虹の階梯」をはじめ、中沢氏の著作に書いてある宗教や文化、チベット密教などの知識をパクった。

つまり、中沢氏はオウム真理教に利用されて騙されてたのだから、騙されてましたって謝罪して反省すればいいのに。と思う。

社会的に多大な影響があり、たくさんの人が殺され、傷ついているのに、どうしてなんとも思わないんだろう。

宗教とか宇宙からしたらちっぽけなことなんだろうか。

これが彼の言う「学者として腰が強くなった」なら、ありえない方向に腰が強くなっているとしか思えない。

江川紹子さんツイート:朝日新聞のデスクから電話あり。この「バッシング」は単に「激しい批判」という意味、と。でも、これは「過剰な」「根拠のない」「された方は被害者」等の評価が込められた言葉だよね等々の話をして、最終的には、言葉の使い方として適切でない、との認識を社内で共有していただく、と言う事になった。

江川紹子さんが朝日新聞に申し入れした模様。


江川さんは坂本弁護士一家殺害事件と深い関係がある。

1980年代後半、オウム真理教に入信した若者が家に帰ってこないという事案が相次いだ。
入信した本人は出家だのなんだのと言っているが、家族からしたら様子がおかしい、性格が変わった、突然消息を断つなど、何が何だかわからない状況だった。

当時、カルト宗教事件についての世間の認識は甘く、警察も動かない。家族たちが困っていると、ある家族に江川さんが横浜弁護士会の坂本堤弁護士を紹介した。

坂本弁護士は、精力的にオウム真理教の問題について取り組んだ。「被害者の会(現在のオウム真理教家族の会)」を設立することをすすめて、世間に問題定義をしようとした。
週刊誌に教祖の血が100万円が売られていることなど、オウムが詐欺まがいのことを行っていることを告発してもらったり、書店にオウムの本を置かないようにしてもらうなどの活動を家族と行った。

それに対して、オウム真理教は、週刊誌に抗議を行ったり、被害者の会をバッシングしたり、すごく抵抗した。当時のオウム真理教のアニメを見ると、被害者は自分たちだといわんばかりの内容で作られていて、オウム側がいかに信者に自分たちは悪くないと思わせようとしていたかがわかる。

その流れの中、幹部である早川紀代秀(現死刑囚)、上祐史浩(現「ひかりの輪」代表)、弁護士のA氏(最近伏せるのが主流な様なので伏せますがわたしはこの人の責任も問いたい現一般人)が坂本弁護士へ「オウムへの誹謗中傷をやめろ」と申し入れをした。坂本弁護士は、「人を不幸にする宗教などない」と抵抗する。
おそらくその後、幹部は麻原へ坂本弁護士について報告をした。
そこで、麻原によって坂本弁護士を殺害する計画が持ち上がったと思われている。

結果的に坂本弁護士は奥様、お子様とともに、オウム真理教の幹部に殺されてしまった。
享年33歳、今のわたしとさほど変わらない年齢で、なんの落ち度もない、ただ仕事を一生懸命やって日々を生きていただけの一家が殺害されたことは本当に悲しく思う。

中沢氏や吉本隆明氏は、坂本弁護士一家が失踪した後も、オウム真理教側について麻原を擁護していた。

当時、関わった江川さんや家族の会の方達、坂本弁護士の同僚である滝本太郎弁護士たちは、本当に悔しいと思う。



本日は以上です。

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